えー、そんな訳で「都島燈理は推理する」番外短編「君を密室に刻んで」。如何だったでしょうか?

この作品は、「都島燈理」初のまともな原稿描き作品であり、また初めてデジタルを使って処理を行った作品でもあります。
…とは言ってもペン入れまでは普通に行って、デジタルを使ったのはベタ・トーン処理だけなんですけどね(笑)
まともな原稿描きの経験が少ない分を、デジタルで有る程度やり直しが効くようにして行ったので、過去のペン入れ作品と比べると、大分漫画らしくなっています。トーンだとかも貼り放題ですし(笑)
ただ、ベタ部分が少なかった為、画面に締まりがなくなっている感じが個人的には否めませんが…まあ、これは今後の課題という事で(^^;

作品内の密室トリックは、旧版燈理君(Webの都島燈理より以前から内輪向けに書いていた物)の第二話が元となっていまして、光野的にはかなり初期の頃に考えたトリックだったり致します。そもそもは「完全な密室状況における事件というものを作れないだろうか?」という事で色々考えている内に出てきた物で、あの小さな穴すら無い状況を考えていたりしたのですが…。あの穴があると無いとではトリック的に大違いですよね!(笑)旧版第二話を内輪で読んで貰った時に、相当驚いて貰ったというか悩んで貰ったりしたので、確かそれが「推理物を描き続けて行こう!」という最初の原動力になったと記憶しています。
まあ「一度壊した物を二度壊す」というトリックの本質的発想それ自体はそれ程目新しいものではなかったりするのですが、とりあえず、色んな意味で感慨深い密室トリックです。

それから「相貌失認証」について少々。
割と微妙な所ではあるのですが、「相貌失認証」それ自体は実在する病気です。ただ、この作品の中における「圭君」の特殊な症状(生きている人間の顔は分からないが、死んだ人や写真など物の顔は分かる)は光野の考えた創作です。ひょっとしたら光野が症例を知らないだけでこの世には存在したりするのかもしれませんが…。
誤解される方がいるといけませんので、念のため。

あと、そもそもはこの作品、2002年冬コミ用原稿漫画・且つ投稿用としても使える漫画として描かれたものなのです。
しかし冬コミの抽選には落ちてしまって本を作る事は無かった為、結果、投稿用漫画として、そしてその流れで雑誌社に持ち込んでみよう、ということになりました。
そしてその持ち込みの結果が出た為、こうしてHP上に公開、という事になった次第。
…つまり、そういう結果だった訳ですね(笑)
その詳しい模様は、「あとがき」の下にある「持ち込み記」にて…♪


BY 光野水人




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